五十嵐健昇 × 富田愛子

女性設計士と考える
家づくりの新しいカタチ

五十嵐健昇
五十嵐 健昇
五十嵐建設株式会社 代表取締役

富田愛子
富田 愛子
一級建築士

富山県生まれ。2014年、無垢の木を使ったあたたかい家づくりをコンセプトに「富田愛子建築設計事務所」設立。
富田愛子建築設計事務所 HP ↓ http://at-arch.net/

わたしたちが
タッグを組む理由

五十嵐

富田さんと出会って6年、タッグを組んでの施工実績は5棟
目になりますね。

富田

もともとの出会いは、私の実家の車庫の施工をお願いしたこ
とがきっかけでした。当時を振り返ると、社員さんはとても
熱意があっていきいきと働いていらっしゃったのが印象に
残っているんです。そのとき、皆さんの関係性や人柄の良さ
を感じられたので「いつか一緒に仕事ができたら」と思い、
お声掛けをしたんですよね。

五十嵐

そのお声掛けのおかげで、今に繋がっています(笑)。

富田

私は無垢の木を使った家づくりをするのですが、本物の木の扱いをしっかりしてくださる工務店さんがいいんです。普通の工務店さんではなかなかできないような木の管理も、五十嵐建設さんで引き受けてくださるのはとても助かっています。

五十嵐

うちは木の加工機を持っているので、富田さんの言われる細かな加工もすべて自社でできるんです。そのあたりは比較的得意な会社ですね。技術に信頼のおける職人が、しっかりとご要望を形にしていきます。

富田

面倒なこともお願いすることが多いのですが、五十嵐建設さんは対応力もあって、フットワークもすごく軽い。私はいつも敬意を払ってお仕事を依頼していますし、またこちらに対しても真摯に向き合っていただいていると思っています。

設計士 × 工務店
生まれる相乗効果

五十嵐

愛子さんの物件って、どれもすごくあたたかいんですよ。既
製品での家づくりが多い中、すごくオリジナルにこだわられ
る方。設計テクニックはもちろん、細かい管理含めてお客様
のことを考えた機能や遊び心が揃っているというか。

富田

私の家づくりは、職人さんの手作業による風合い、手仕事を
すごく大事にしています。あとお客さんの要望を聞いたうえ
で気持ちを整理し、そこからさらに深い心理を引き出してい
きます。打ち合わせではけっこう深いところまで聞くので、
まるでカウンセリングみたいになるんですが(笑)。そこで導き出したバックグラウンドをしっかりと設計に落とし込んでいくんです。設計士にお願いされている以上、当たり前の設計ではダメ。工夫やスペシャルな部分、お客様にとってのサプライズになるような提案ができるよう努めています。

五十嵐

私たちはいろいろ形を変えながら家づくりに携わり、50年以上の経験と知識、技術を持っています。その経験をもとに、時代に対応した家づくりを心掛けています。年々進化する工法や素材、技術などの勉強も日々怠ることはありません。

強みを活かした
理想の家づくり

富田

家づくりは現場に合わせた判断力が必要です。私の場合、設計の最初の段階から大工さんや担当の方に相談をしながら決めることも多いのですが、実はこういう(図面のない状態から話のできる)関係になれる工務店さんってなかなかいないんです。五十嵐さんには、心のうちをさらけ出しているんですよ(笑)。

五十嵐

富田さんは図面を書く前にお客様とのコミュニケーションをよくとられているので、お客様の求めている家の理想がお見積り段階ですでに私たちの目にも見えてくるんですよね。設計士さんと仕事をする際は、図面のある中で技術屋としてのテクニックを100%出せるよう徹底しています。

富田

家づくりはひとりじゃできないこと。施主さんのご要望に対
して設計士、担当者、大工さんが一緒になって、住みやすさ
や楽しい時間、生活するところを作っているという感覚です。
先ほど五十嵐さんは技術屋に徹するとおっしゃっていました
が、決してそれだけではないんです。現場の知識や経験をも
とに、アドバイスをいただくことも多いですね。

五十嵐

お客さんの思いが強い家、設計士の思いが強い家、職人の思
いが強い家、どこか伸びちゃうような家づくりではいけない
んです。お客様の思いに寄り添い、私たちそれぞれの強みが
活きることで、それが何倍にも倍増していく。そんな家づく
りをしていきたいですね。

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